クレオール料理とは長い年月を重ねて出来上がったご当地グルメのようなもの。

現地以外ではほとんど食べられないので是非試していただきたい料理です。

カリブ諸島の中で特に美味しいクレオール料理と言えば、フランスの島々であるグアドループ諸島マルティニーク島が有名。また、セント・マーチン島のフランス側も2007年までグアドループの一部であった為、今でもクレオール料理を食べる事ができます。

ここで代表的なフレンチクレオール料理をいくつかご紹介します。

 

前菜:

Acras de Morue(アクラ・ドゥ・モリュ)
乾燥した塩漬ダラのすり身を水で戻し、調味料を加え揚げたもの。見た目は唐揚げのよう。しっかりとした塩味にスパイシーさが加わっている。

Boudin(ブーダン)
腸詰め(温かいソーセージ)。黒と白の2タイプあり。黒は豚の血がベース。白はタラやコンク貝ベースが多い。クレオールブーダンはスパイシーである事が特徴。
*黒は多少クセがある

Christophine Farcie(クリストフィンヌ・ファルシ)
ハヤトウリのファルシ(詰め物)。ハヤトウリ独自の味が活きている。

Crabe Farci(クラブ・ファルシ)
カニのファルシ(詰め物)。それほどスパイシーさはなく、やさしい味。一般的にカニの殻に入っているので見た目も楽しい。

前菜の盛り合せ(アクラ、ブーダン、クラブ・ファルシなど)

 

メイン:

Colombo(コロンボ)
チキンやヤギ、野菜などをスパイス粉で煮込んだもの。白い米に掛ける事が多く、見た目も味もカレーに近い。
*ヤギの肉を選ぶと多少クセがある

チキン・コロンボ

Court-Bouillon(クー・ブイヨン)
魚の煮物。トマトなどの野菜と一緒に煮る。魚はVivaneau(鯛の一種)を使用する事が多い。
*魚のにおいは少し強め

Fricassée de Chatrou(フリカセ・ドゥ・シャトゥ)
タコの煮物。見た目は味が強そうだが、意外とマイルド。

Fricassée de Chatrou(タコの煮物)

Fricassée de Lambis(フリカセ・ドゥ・ランビ)
コンク貝の煮物。貝には少々かたさが残っていて丁度良い歯ごたえ。クセも無く、おすすめの一品。結構ボリュームがある。

 

デザート:

Banane Flambée(バナナ・フランベ)
バターでバナナを炒めやわらかくし、ブラウンシュガーのカラメルソースをからめる。最後にラム酒をかけ火で炙る。お店によってはテーブルに運んできた後に着火するというパフォーマンスを行う。

Flan au Coco(フラン・オ・ココ)
ココナッツプリン。定番のデザート。

Rhum Arrangé(ロム・アランジェ)
主に食後に飲む甘いラム酒。漬けラム。島内のフレンチレストランではコースの最後に出てくる場合も多い。パッションフルーツ、マンゴー、バニラなどを使用する。日本で例えると梅酒のような感覚に近い。各家庭・店舗で気軽に作られているが、市場やお土産屋さんでも売っている。

 

おやつ:

Bokit(ボキット)
グアドループのファーストフード。小麦粉で揚げた生地の間にハムやチーズ、タラのすり身などを挟んだもの。普通のレストランではほとんど出しておらず、屋外に停まっている販売用の車などで売っている。

「Kassav(カッサヴ)」
マニョック(キャッサバ)というイモ類から生地が作られる伝統的ローカルフード。生地の中身は甘味のココナッツが昔からの定番。

 

メニューにはフランス語とクレオール語がミックスされていますので、聞き慣れない料理名があるかと思います。
(ここで言うクレオール語は主にフランスの島で話されている現地語。フランス語ベース)

旅の大きな醍醐味は、現地でしか食べられない料理です!
島にお越しの際はぜひ食してみてください。