セント・マーチン島の広さは87キロ平方メートル。

これは那覇市と沖縄市を合わせたくらいの広さです。
このような小島に国境があるのは非常に珍しいというか、世界中探してもほとんどありません。
それにオランダとフランスが接しているという、通常あり得ない状況に身を置けるのもセント・マーチン島ならではの珍体験。是非チェックしていただきたいポイントです。島内の公道上には4ヶ所のボーダーがあります。

4ヶ所のうち、2ヶ所にはモニュメントがたっています。
最も立派?なボーダーはジュリアナ空港滑走路付近から掛かっているCauseway Bridgeを東へ渡り、少しだけフランス方面(北)に行ったところにあります。(下記地図に指してある赤いフラッグ、左から2番目)

島の1番東と、1番西のボーダーは旗と看板が立っているだけに過ぎず、道幅も狭く、これが国境?と疑いたくなるレベルです。

パスポートコントロールや税関はありません。何度でも自由に行き来できます。

ただ、フランス側に入る際、たまにフランスの警察が検問をしている場合があります。特に止められなければ、そのままスルーしましょう。フランス側の方が検問が多いです。

それはなぜか?と言うと
フランス側はユーロの一部だけれど、オランダ側はそうでないからだと思います。

フランス側は「フランスの海外準県」というヨーロッパの飛び地のようなエリアなのですが、オランダ側は「オランダ王国の一部ではあるけれどユーロではない」のです。

これを知っておくと、なぜフランス側はヨーロッパっぽい雰囲気があるのに、オランダ側はそうでないかを理解できると思います。

左手前:オランダ国旗
左奥:シント・マールテン(セント・マーチン島オランダ側の事)の旗
右手前:フランス国旗
右奥:ユーロの旗