フランスと言えば普通はヨーロッパを想像されるかと思います。しかし、実際にはヨーロッパ以外にも世界中のあちこちにフランスは存在します。その代表的なものがフランス海外県です。これらの県はフランス本土からまったく遠く離れた熱帯の地域に位置しますが、れっきとした「フランス国内」です。
海外県の大まかな分布はカリブ諸島に2県、南米大陸に1県、インド洋上に2県の合計5県。南米大陸以外はすべて島です。
それぞれの県が独自の魅力を持っており、前述の通り一年中夏同然ですのでフランス人の休暇先としても人気があります。
その一方、フランス人以外にはまだまだ知られていません。明確な目的や現地に友人や知人でもいない限りなかなか訪れる事もないかと思います。
しかし、ヨーロッパに限らずフランス語圏に興味があったり文化的好奇心旺盛な方などにとっては気になる場所のひとつではないでしょうか。
通常とは違う角度からフランスを見ることによって同国の幅の広さ、奥の深さを理解できるはずです。
ぜひ訪れてみてください。
フランス海外県とは?
フランス海外県とはフランス本土内の県と同じ地位を持ち、同国に統合されているヨーロッパ以外に位置する県です。フランス語で(Département d’outre-mer)と言い、以下の5ヶ所があります。
グアドループ県(カリブ海)
主要の2島と主な離島4島で構成されるグアドループ諸島。この諸島全体がグアドループ県に属している。人口約38万人。
マルティニーク県(カリブ海)
マルティニーク島がそのままマルティニーク県となっている。グアドループと同規模の県。同じく人口約36万人。
ギアナ県(南米大陸北東部)
南米大陸北東部。ブラジルとスリナムに国境を接している。フランスの県の中で最大の面積をもつ(北海道と同じくらい)人口約29万人。
レユニオン県(インド洋)
マダガスカル島の東隣に位置し三千メートル超えの山も擁する。人口は海外県内で断然トップの約86万人。
マヨット県(インド洋)
前出の4県は1946年から海外県であるのに対し、マイヨットは2011年新たに加わった。人口約31万人。
最終更新日:2024年5月6日