日本からセント・マーチン島への直行便はないため、必ずどこかの都市を経由する事になります。
一般的にはアメリカ東海岸またはカナダ東海岸の北米経由。
(ニューヨーク、アトランタ、マイアミ、トロント、モントリオールなど)
あるいは、パリアムステルダムのヨーロッパ経由です。

それから、中南米からだとパナマ経由。

セント・マーチン島のオランダ側にある
プリンセス・ジュリアナ国際空港(Princess Juliana international Airport)
はこれらの国際線に加え、カリブ海小アンティル諸島内でハブ空港の役割も果たしています。

就航しているのはジャマイカ、ハイチ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、セント・トーマス、トルトラ、アンギラ、サバ、セント・バーツ、セント・キッツ、ネービス、セント・ユースタティウス、アンティグア、ドミニカ、キュラソーなど。

プリンセス・ジュリアナ空港のコードは「SXM」。
このSXM(エス・エックス・エム)という呼び名は、空港コードと同時にセント・マーチン島全体の略称や愛称にもなっていて、旅行者や住民の間でもかなり浸透しています。ですので、SXMという単語を見かけたら、それはおそらくセント・マーチン島自体の事を指しています。

山頂から見下ろしたプリンセス・ジュリアナ国際空港(Princess Juliana international Airport)

セント・マーチン島の空港と言うと、ほとんどの人がオランダ側のプリンセス・ジュリアナ空港を思い浮かべると思います。しかし、実はこの狭いセント・マーチン島にはもう一つ空港があります。
それが、島内フランス側にある
グランド・ケース・エスペランス空港(Aéroport de Grand-Case Espérance
です。

さすがフランス側の空港だけあり、近隣のフランスの島へだけ(グアドループ諸島、セント・バーツ島)就航しています。夕方には最終便という、とても小規模な空港です。

グランド・ケース空港に就航しているAir Antilles Express機内から見たカリブ海

 

このようにセント・マーチン島への行き方には色々ありますが、
まとめとして簡単に分類すると

1. 北米東海岸経由(アメリカ、カナダの都市)
セント・マーチン島と時差がほとんどない事、USドルをそのまま使えるのも利点。

2. ヨーロッパ経由(パリかアムステルダム)
ヨーロッパ旅行との組み合わせが可能。

3. パナマ経由(中南米)
中南米旅行との組み合わせもできる。

4. 近隣のカリブ諸島経由
アイランド ホッピングでカリブ諸島を周遊する場合に向いている。

5. グアドループ経由
フランスの島々を巡る旅に最適。

となります。
(1〜4はプリンセス・ジュリアナ国際空港、5のみグランド・ケース空港を利用する)

どこを経由するかで旅全体の楽しみ方も変わるはず。何か一つテーマを決めて旅程をアレンジすれば、さらに充実した滞在になると思います。

 

「カリブ海 セント・マーチン島 2023」(Amazon Kindle版)
Shinobu Uchino(著)