様々な島が集まるカリブ諸島。
その成り立ちは実に複雑です。
大まかには以下のような国の系統に分ける事ができ、独立国家とそれぞれの海外領土・自治領・海外県などが混在しています。
※太字は独立国家
イギリス系
⚪️バハマ
(グランド・バハマ島、アバコ島、ニュー・プロビデンス島、エルーセラ島)
⚪️タークス・カイコス諸島
(タークス諸島、カイコス諸島)
⚪️ジャマイカ
⚪️ケイマン諸島
(グランドケイマン島、ケイマンブラック島、リトルケイマン島)
⚪️イギリス領ヴァージン諸島
(トルトラ島、ヴァージン・ゴルダ島、アネガダ島)
⚪️アンギラ
⚪️アンティグア・バーブーダ
⚪️セントキッツ・ネイビス
⚪️モントセラト
⚪️ドミニカ
⚪️セントルシア
⚪️バルバトス
⚪️セントヴィンセント・グレナディーン
⚪️グレナダ
⚪️トリニダード・トバゴ
アメリカ系
⚪️プエルトリコ
⚪️アメリカ領ヴァージン諸島
(セント・トーマス島、セント・ジョン島、セント・クロイ島)
フランス系
⚪️ハイチ
⚪️サン・マルタン(セント・マーチン島北半分)
⚪️サン・バルテレミー
⚪️グアドループ
⚪️マルティニーク
スペイン系
⚪️キューバ
⚪️ドミニカ共和国
オランダ系
⚪️シント・マールテン(セント・マーチン島南半分)
⚪️サバ
⚪️シント・ユースタティウス
⚪️ボネール
⚪️キュラソー
⚪️アルバ
中には普通聞いた事もない小さな国家も存在します。
(ドミニカ〈ドミニカ共和国とは別の国〉、セントキッツ・ネイビス、アンティグア・バーブーダ、セントヴィンセント・グレナディーン、グレナダなど)
※共にイギリスから独立した国
カリブ諸島は単に地理的に見れば同地域内の島々ですが、実際は言語・文化・歴史・政治などがバラバラです。しかも、島々は国の系統別に順序良く並んでいる訳ではなく、あちこちに混在しています。
その為たとえカリブ諸島の住民であっても、隣の島が別の国だったりすれば
「すぐ隣の島の事さえ良く知らない」
そんな状況なのです。
ましてカリブ諸島全体を俯瞰的に知る事は簡単ではありません。
しかし、だからこそ興味をかきたてられるのです!
何しろ現地の人達でさえ全体を把握できていないのですから。
「カリブ海 グアドループ諸島 2023」 Kindle版
Shinobu Uchino(著)
最終更新日:2024年10月14日