ついにマホビーチで初めての死亡事故が起きてしまいました……
事故の起きる数時間前、私はたまたまその現場を通っていただけに心苦しい出来事です。

この件について、昨日やっと現地フランス側の新聞にも掲載されました。
(事故がこちらの3連休直前のタイミングで起きた為、すぐに詳細が出なかった)

それによると(要約)、

2017年7月12日(水)の夕方、マホビーチ沿いにあるプリンセス・ジュリアナ国際空港のフェンスにつかまっていたニュージーランド女性(57)が離陸直前の飛行機のジェット噴射で吹き押され、車道を超えビーチ境目の(足元にある)コンクリート部分に頭を打った。

その後すぐに島内の病院に搬送されたが、まもなく死亡。

飛行機はセント・マーチン島発、トリニダード行きのボーイング737。

セント・マーチン島オランダ側当局は、以前からこの危険性について警告を出し続けていたが、あまり意味をなしていない。実際マホビーチの飛行機離発着は島のメインの観光スポットという側面もある。タクシー運転手が観光客の為にわざわざ車をジェット噴射の通り道に停め風圧を受ける場合もあるし、警告を聞かずジェット噴射を体感する人は後を絶たない。重傷者がでた事は過去にもあるが、死亡者は今回が初めて

との事。

St Martin Week(2017年7月17日版)

 

日本の報道機関からもニュースが出ていたので目を通しました。
日本語のニュースには「壁に激突した」と書かれていましたが、事故現場に壁はないのでこれは正しくありません

こちらの現地情報によると「ビーチ境目の(足元にある)コンクリート部分に頭を打った」とあり、実際そうだと思います。
現場の道は車が片側一車線でやっとすれ違えるくらいの狭い道路です。その真ん中に細いコンクリートの分離帯があります。ジェットブラストで体が吹き押されると、まずこのコンクリートにつまずきがちになります。
そのまま足がもつれ(たぶん方向感覚がなくなる)ビーチ境目の足元にあるコンクリートに頭を打ちつけたのかと思います。実は2年くらい前にもこれとほぼ同ケースの事故があり、顔面骨折をされた方がいました。

マホビーチの事故現場

今後マホビーチに来られる方は、くれぐれも無理をされずお気をつけくださいませ。

 

PS:
その後マホビーチはどうなっているかと言うと──特に立ち入りが禁止されている訳でもなく、これまで通りです。さすがにフェンスにしがみついている人は見かけませんでしたが……

マホビーチ