セント・マーチン島はカリブ海の小アンティル諸島の中にある小さな島です。
しかしそのような小島にも関わらず、南半分がオランダ領、北半分がフランス領に分かれているという、世界的にみても非常に珍しい場所。
ちなみに島の面積はオランダ側が那覇市、フランス側が沖縄市ほど。人口は島全体で7~8万人。

島内には多くの外国人が暮らしています。(住民の国籍数を合計すると120カ国以上)この島を訪れる人々はもちろん、住民からしてインターナショナルであり、セント・マーチン島は小規模ながらも見事なコスモポリタンを形成しています。

まず島の南半分、オランダ側は大型クルーズ船の港と国際空港を抱えているので、一般的に同島の玄関口となっています。
シーズン中には大型クルーズ船(1隻に3~5千人乗っている)が1日に最大6隻も寄港。彼等が上陸する昼間は島の人口が一気に増加します。

大型クルーズ船と乗客

 

また、飛行機でやって来る人々も多いためプリンセス・ジュリアナ国際空港は常に賑わっています。
そして、その空港に隣接するマホ・ビーチこそ島一番の観光スポット。
ビーチの頭上間近を大型の飛行機が通過する様は圧巻で、機体の離着陸を間近で体験・撮影しようと世界中からたくさんの人々が集まります。飛行機好きは言うまでもありませんが、特にそうでなくても誰もがエキサイティングに、楽しくなれる稀有なビーチです。

マホ・ビーチ(Maho Beach)

 

一方、フランス側にはまた別の魅力があります。
オランダ側のように大きく高層な建物はないけれど、落着いた雰囲気のホテル、フランス料理を中心としたハイレベルな料理、レストランが多くとても洗練されています。それもそのはず、セント・マーチン島のフランス側はカリブ諸島にありながら、れっきとした「ヨーロッパの一部」だからです。
※ フランス側は同国の海外共同体(海外準県)というステータス。

そんなセント・マーチン島最大の魅力は、レストランとビーチの豊富さと言えるでしょう。
レストランに関しては前述の通りカリブ諸島の美食の中心地と言われる程のレベルで島内には37カ所ものビーチがあり、目的別に選び楽しむ事ができます。
美味しい料理と素敵なビーチ、どちらも南の島の楽しみには欠かせない要素。
セント・マーチン島はバカンスに最高・最適な島なのです。

フレンチベースの現地料理、クレオール料理のミックスプレート

 


「カリブ海 セント・マーチン島 2023」用の地図

 

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Shinobu Uchino(著)