フランス海外県であるグアドループ諸島出身の著名人、と言ってもピンとこないかもしれませんが…… 実はあなたもご存知かもしれません。フランスを代表する人物であっても、なかなかカリブ海グアドループ出身とまでは紹介されないので──

先月発足したフランス、マクロン新政権のスポーツ大臣にグアドループ出身のLaura Flessel(ローラ・フレセル)氏が任命されました。
彼女はフェンシングで2度のオリンピック金メダリスト、世界選手権優勝6回などに輝いたトップアスリートです。

参照:在日フランス大使館

 

他の著名人をいろいろ見直してみると、明らかにスポーツ関係者が突出しています。
サッカーフランス代表の歴代主要記録を確認したところ、トップはグアドループ出身者かグアドループ+マルティニーク系です。

フランス歴代最多得点選手:Thierry Henry(ティエリ・アンリ)(51得点)
(※この記録は2022年にジルー選手によって塗り替えられました。アンリは父がグアドループ、母がマルティニーク出身)

フランス歴代最多出場選手:Lilian Thuram(リリアン・テュラム)(142試合)

彼らは有名なZinedine Zidane〈ジネディーヌ・ジダン〉と同世代・同代表だったので記憶に残っている方も多いかと思います。

そう言えば、サルコジ政権時にもLilian Thuram(リリアン・テュラム)が内閣入りを打診されたが… お断りしていたらしいです。たぶん、彼の頭脳明晰さと発言の影響力がかわれたのかと。

他にも、柔道の世界王者 Teddy Riner(テディ・リネール)とか、陸上で3つのオリンピック金メダルを獲得した Marie-José Pérec(マリー=ジョゼ・ペレク)などなど、多くの有名スポーツ選手がいます。

グアドループの人口は約40万人で、フランス全体の人口は約6,700万人なので、グアドループの人口はフランス全体の0.6%くらい。この比率から考えてフランス代表になる選手や世界レベルのアスリートの人数が多すぎます。彼らの身体能力が高い事は疑いの余地がありません。
このフィジカルの強さプラス、頭の良さを兼ね揃えた人材がさらに増えていったら… もう最強!だと思います。

また、美男美女も多く、ミス・フランスの常連輩出地(過去4度)としても知られています。
近年ではIndira Ampiot(2023年)、Clémence Botino(2020年)がMiss Franceに輝き、Ophély Mézino(2019年)がファイナルまで進んだ後Miss World Europeに選ばれています。

Indira Ampiot(Miss France 2023年)
Clémence Botino(Miss France 2020年)
Ophély Mézino(Miss World Europe 2019年)